歯科材料・器械
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原著
材料試験に関する一考察 ―測定条件が曲げ強さに及ぼす影響―
掛谷 昌宏深瀬 康公石川 陽一齊藤 仁弘松崎 誠西山 實
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1996 年 15 巻 1 号 p. 29-37

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抄録
曲げ試験の測定条件, すなわち, 支点間距離, 試験体の幅と厚さ, クロスヘッドスピードおよび試験体表面の仕上げなどの条件が曲げ強さの測定値に与える影響について検討した結果, 試験体の幅を除く上記の条件は, 測定値に影響を及ぼすことが明らかとなった. すなわち, 支点間距離が試験体の幅または厚さの約7倍より小さくなると測定値は大きくなり, そのSDは大きくなった. また, 試験体の厚さが大きいほど, クロスヘッドスピードが速いほどおよび試験体表面の仕上げが細かいほど, 測定値は大きい値を示した.
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© 1996 一般社団法人 日本歯科理工学会
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