抄録
本研究は,QTXの細胞毒性についてヒト歯髄由来線維芽細胞を用いて調べることを目的として行った. 本実験で使用した材料は,QTX, CQ, DMAEMA, LBプライマーおよびQTXを3%添加したLBプライマーである.細胞毒性の評価はMTT法と細胞の形態観察により行った. DMAEMAはQTXやCQよりも低い細胞毒性を示した.QTXはCQと同程度の細胞生存率を示し,QTX添加LBプライマーも無添加LBプライマーと同程度の細胞毒性を示した.円形化細胞の割合もCQ, QTXとも同程度に観察された. 以上のことから,QTXをデンチンプライマーやボンデイング剤中に加え得る可能性が示唆された.