歯科材料・器械
Online ISSN : 2188-4188
Print ISSN : 0286-5858
ISSN-L : 0286-5858
原著
試作ダブルカートリッジ型材料用自動練和器の改良研究
新井 浩一
著者情報
ジャーナル フリー

1999 年 18 巻 3 号 p. 176-182

詳細
抄録
ダブルカートリッジ型シリコーンゴム印象材の内容積0.75mlミキシングチップおよび義歯床用軟質裏装材にも使用できるコンパクトな自動練和器の設計と試作を行い,その性能について検討を行った.試作自動練和器は85度傾けたモーターとネジ機構からなる.25Wスピードコントロールモーター,ギヤヘッドおよびスピードコントロールパックを用いて,3種のギヤヘッド(減速比:1/6,1/9および1/12.5)をそれぞれ組み合わせて使用し,スピードコントロールパックの抵抗値に対する流量を測定した結果,0.75mlミキシングチップおよび義歯床用軟質裏装材も使用できる最適抵抗値は,減速比1/9および1/12.5の場合,1および1.5kΩであった.また,カートリッジの全量を使用するとマイクロスイッチにより検出が行われると同時にモーターが逆回転する電気回路を作り,自動的に初期位置まで速く戻る機構の最適抵抗値は10kΩ以上であった.この結果,改良した自動練和器は臨床に応用できることが分かった.
著者関連情報
© 1999 一般社団法人 日本歯科理工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top