歯科材料・器械
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原著
鋳造用ニッケルクロム合金の腐食と変色
堀部 隆岡本 佳三辻 楠雄菊池 寛
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1984 年 3 巻 5 号 p. 605-613

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抄録
ニッケルクロム合金を0.01N, 0.05%塩酸, 1%乳酸, 生理食塩液, ヒト唾液, 0.1%硫化ナトリウム及び0.1%硫化ナトリウム+1%乳酸混液中に3〜21日間浸漬し, 腐食減量, 溶出金属イオン, 自然電極電位, 口腔内でのニッケルクロム合金製ブリッジの試料表面の変色を測定して, ニッケルクロム合金の腐食と変色の研究を行なった.これらの測定結果を表2〜4, 図1〜12に示した。1%乳酸, 0.01N塩酸中での腐食減量と溶出金属イオンの測定により, 成績は合金中のクロム含有量に関連することが判った.クロム含有量が12%以上では, 腐食及び変色がごく僅かとなることが判明した.
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© 1984 一般社団法人 日本歯科理工学会
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