歯科材料・器械
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ウレタンアクリレート系オリゴマーを添加した試作ボンディング材の象牙質への接着性
堀田 正人山本 宏治若林 学滝 永一松本 敦西尾 政文甲斐 敬幸中橋 輝夫近藤 緑木村 健一
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1989 年 8 巻 1 号 p. 11-16

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抄録

37%リン酸水溶液で60秒間処理したヒト象牙質に試作ボンディング材を塗布し, 光重合型コンポジットレジンを充塡した際の引張接着強さを測定し, また引張接着強さ試験後の破断面のSEM観察も行った.試作ボンディング材はベースモノマーとして, 分子量1500, 5000のウレタンアクリレート系オリゴマーを20wt%含有したものである.今回試作したボンディング材の中では分子量1500のものが最も大きい接着強さの値を示し, 91±17kgf/cm2であった.引張接着強さとその破断面を観察した結果, ベースモノマーとして高分子量モノマーを添加したボンディング材はヒト象牙質に対する接着促進傾向が認められた.

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© 1989 一般社団法人 日本歯科理工学会
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