抄録
ガリウム合金硬化物を走査電顕(SEM)と電子線マイクロアナライザ(EPMA)により分析を行い, 次の結果を得た.1)走査電顕により, コアとマトリックスおよび白色の不定形の相が観察された.2)球状や不規則な形態のコアには, 銀, パラジウム, 銅, 亜鉛が存在し, ガリウム, インジウムは存在しなかった.コアを取り巻いた暗色不定形のマトリックスはガリウム-銀, ガリウム-パラジウム, ガリウム-銅, ガリウム-スズ相よりなり, ガリウム-スズ相は比較的少量であった.3)マトリックス中の白色の相は, 銀-インジウム相であった.