人間工学
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草鞋を模擬した足部装具が身体運動に及ぼす影響の生体力学分析(筋骨格モデルによる装着方法の比較)
長谷 和徳梶 大介松山 幸弘
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2010 年 46 巻 1 号 p. 61-67

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抄録

我々は,草鞋の機能を模擬したとされる足部装具が歩行運動や立位姿勢に与える影響を明らかにするため,光学式運動計測装置,床反力計などを用いた運動力学計測を以前において行った.本研究ではさらに,足部装具の装着方法を変化させ,筋骨格モデルや足圧分布計などを用いて,より詳細に足部装具,足指の運動,歩行の関係を明らかにすることを目的とする.実験では被験者10名に対して,第1・2指間刺激,第2-5指拘束,全指拘束の3種類の装着法にて足部装具を装着させ,歩行動作と立位姿勢の運動力学計測を行った.また別途,足圧分布計上での歩行実験を行った.第1・2指間刺激の方法では足指の屈曲位,足指間距離の増大などが見られ,足関節まわりの筋活動が増大した.他の装着法でもそれに応じた足部形状の変化,歩容の変化が見られ,これらの結果に基づき本装具が身体動作に与える効果について議論した.

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© 2010 一般社団法人 日本人間工学会
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