駅ホームの列車風に対して,旅客の安全を確保することを目的とし,列車風を想定した大型低騒音風洞での定常風と変動風の体感試験および駅ホームの列車風体感試験を行い,列車風により人体が受ける力学的影響を分析した.
定常風において,立位姿勢で受風角0゜,45゜,90゜の場合,しゃがみ姿勢で受風角0゜,90゜の場合について抗力係数CDを推定した.
三角波変動風において,床荷重水平成分のピーク値は風速ピーク値の2乗に比例する傾向があることを示した.
また,ステップ波変動風に対する荷重応答から,人間が風から受ける荷重を表す2次伝達関数モデルを求めた.
以上の知見を基にホーム上に立つ旅客の安全性に関する列車風評価法を提案した.