手術を介助する直接介助看護師は身体的負担が大きいことから,立位姿勢を支持する近未来的ウェアラブルチェアであるアルケリス®を導入し,直接介助看護師の身体的負担軽減を試みた.アルケリス®を装着した直接介助看護師に,腹腔鏡下手術(n=6)/開腹手術(n=6)従事後に10項目からなるアンケート調査を行った.アルケリス®の各手術下での受容性は「全体的な使用感」,「使用ニーズ」,「器械出しのし易さ」,「安定感」をVisual Analog Scaleで評価した.装着時,非装着時の身体的負担はBorgスケールで計測した.アルケリス®の使用は,重量・装着時の快適性などの改善が必要であるが,腹腔鏡下手術時において相対的に直接介助看護師の受容性は高く,特に安定感の面で顕著であった.