人間工学
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主成分分析法による形態的体型の把握
中尾 喜保間壁 治子
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1976 年 12 巻 2 号 p. 41-48

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抄録
衣服の適合度を向上させる体型情報の抽出を目的として, 身体測定データの分析方法について検討した. 現行の被服のための体型分類は“大きさの因子”を基として分類されている. しかし, サイズ以外の形態因子である姿勢・体つき等の要素を型紙設計に加えたならば既製服の適合度が本質的に向上すると思われる.
今回, シルエッター写真資料より姿勢・体つきのための測定項目を含め, 40項目を選定し測定した. そして, 測定データのまま主成分分析した場合と, データを身長で割り比の値として主成分分析したものと二種の分析方法を試み比較検討した. その結果, 前者では従来どうりの体格を主とした分析結果となり, 後者においては姿勢・体つき等の形態的因子をつかみ得ることが明らかになった.
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© 一般社団法人 日本人間工学会
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