人間工学
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感覚的表面粗さ測定における正解率とその個人差
三縞 育雄中野 健一野呂 影勇犬飼 幸男斎藤 幸子
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1977 年 13 巻 4 号 p. 129-136

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抄録
感覚的表面粗さ測定における個人差の解析と官能測定の実用性を検討する. 試料は快削黄銅 (BsBM) の旋削加工面で, 表面の物理的特性として Rrms 及びピッチ各3水準, 先端形状2水準とする18個とした. 被験者は経験を考慮した4グループ合計212人である. 実験方法は視覚及び触覚による一対比較法によった. 正解は Rrms 基準とし, 個人差はこの基準と被験者のデータを対比して主要な物理的特性に関して解析し被験者を P type, R type, その他のタイプに区分した. その結果, 次のことがわかった. (1) タイプ別ではP type が多く, R type は視覚, 触覚とも少数である. (2) R type はP type に比べ正解率が高く, 概ね0.75~0.85であり, 個人差が小さく実用性がある.
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© 一般社団法人 日本人間工学会
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