人間工学
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コーヒーカップのデザインの心理評価に関する研究
梁瀬 度子
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1978 年 14 巻 6 号 p. 327-334

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抄録

コーヒーカップの外観のデザイン (形, 色, 模様) が人々にどのような感情をもたらすかを, 多変量解析によって分析した. セマンティック・ディファレンシャル法を用いて評価を行い, そのデータをもとに因子分析を行った結果,「快適さ」「趣味性」「愛らしさ」「華やかさ」「機能性」の5つの因子が抽出された. また, 数量化理論第I類による分析の結果から,「快適さ」と「機能性」の因子は形の影響が強く,「趣味性」および「愛らしさ」の因子では模様が, そして「華やかさ」では色の影響が強いことが明らかとなった.

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© 一般社団法人 日本人間工学会
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