抄録
4種類の異なる大きさの円と, これらを配置する長方形台紙を用意する. これらの円から11通りの組み合わせをつくり, 男女50人ずつの被験者により, 台紙上にバランスがよいと思うように配置させる. この際“アンバランス値”という量を設定し, これに基づいて配置のバランスの度合を定量的に求めた. その結果, 以下が明らかになった.
(1) 被験者によって選ばれた配置は, アンバランス値が0という理想的な配置とはいくぶん離れている.
(2) いずれの円の組み合わせに対しても, 配置された円の位置関係も, またアンバランス値も, 男子と女子とではかなり異なっている.