抄録
本論文は, 生徒の算術演算の誤り (バグ) の自動診断モデル, つまり知的CAIを取り扱う. Brown と Burton の“バギーモデル”を根拠に, ここでは生徒は間違った計算をするのではなく, 彼らの間違って理解している計算手続きを実行すると仮定している. 本研究は, 基本としてバギーモデルを加減から乗除まで拡張したものであり, LISP言語を使用して手続きネットワークの形式でインプリメントしている. 本論文のモデルでは, 生徒の誤りに向いた計算問題を診断手続きに基づいて選べるようになっている.