人間工学
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運転座席からの転落が生じる床面加速度
小美濃 幸司白戸 宏明田中 綾乃
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2001 年 37 巻 1 号 p. 11-18

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抄録

列車が衝突事故などで隣接線路を支障した際に, 被害拡大を防止するために運転士が防護無線を発報する必要があるが, 現在運転士が傷害などを受けることにより発報することができない事態に配慮した自動発報装置が提案されている. 自動発報する判断基準は複合的な基準であるが, その1つとなる衝突事故を判断するための車体前後加速度の基準として, 運転士が座席から転落する最小の加速度 (最小転落加速度) を提案した. 運転士に見たてたダミー人形を使用した衝突実験から, 作用時間0.02sでは26m/s2, 作用時間0.04sおよび0.06sではそれぞれ23m/s2および16m/s2が最小転落加速度であることが推定された. また, 最小転落加速度以下であれば運転士に傷害が生じることはなく, 最小転落加速度を自動発報の基準とすることの妥当性を確認した.

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© 一般社団法人 日本人間工学会
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