人間工学
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ナイロン布を用いたUV点字の識別容易性評価に関する研究
土井 幸輝小田原 利江林 美恵子藤本 浩志
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2005 年 41 巻 5 号 p. 282-288

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抄録

UV点字は墨字との併記と様々な素材への印刷が可能であるため近年普及しつつある. しかし, UV点字の触読性は指と印刷素材の間の摩擦によって影響を受けると言われている. そこで本研究では, 指先の滑りやすさがUV点字の識別容易性に及ぼす影響を評価した. 本研究では指と印刷素材の間の摩擦を減らすためにナイロン布を指にカバーすることにした. ナイロン布を選定した理由は, 摩擦の原因となる皮膚表面の水分を吸収する特性をもち, 耐久性を備えているためである. 実験には点字触読経験のない晴眼者に参加してもらい, 6文字の識別課題を行った. その結果, ナイロン布をカバーすると識別時間が有意に速くなることが明らかになった. 本研究により, 指先の滑りやすさがUV点字の識別容易性に影響することが示された. また, ナイロン布をカバーするとUV点字が識別しやすくなることがわかった.

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© 一般社団法人 日本人間工学会
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