2008 年 44 巻 4 号 p. 218-223
本研究では, 人間の認知特性に基づいた技能獲得に関する基礎実験を行った. 近年, ユーザビリティを重視したインタフェースを搭載したデバイスが数多く開発されている. しかし, 特定のハードウェアやソフトウェアについての使いやすさを言及した検討が多く, 人間の認知特性に基づいた研究は十分に行われていない.
そこで, 反応-反応間間隔 (Response-Response Interval: RRI) が人間の技能獲得に及ぼす影響を検討する実験を単純な条件に還元し, 行った. 実験の結果, RRIの無い条件が最も正確性・改善量が大きくなり, 一方で, RRIが大きくなるにつれて, 正確性・改善量が共に小さくなることが分かった.