抄録
本事例は,周りの生徒とコミュニケーションがとれず,刺激に過敏に反応してパニックをおこすLDの生
徒に対して援助を行った。結果,以下の4つの視点が有効であった。(1)LDについて理解するため,家族,
主治医,教育センター,LD親の会などからの知識・情報・援助を得て,学校での対応をはかる。(2)二次
的障害として生じている,行動や精神面の問題行動を最小限にくいとめるため,保健室を居場所として,
教師や生徒とふれあう中で,発達課題と教育課題への取り組みをする。(3)LD生徒に対する支援を厚くし
て,クラス経営に影響しないよう担任をサポートする。(4)進路選択に際し,情報提供に努める。現在,普
通高校に在籍するLD生徒との関わりの実践報告は少ない。その中で,LDの生徒を支援するためには,周り
の生徒たちや保護者はもちろん,関係機関の協力を求めることが必要であると考えられた。