体外循環技術
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腎機能低下症例に対する体外循環中血液透析の経験
田崎 昭夫松阪 淳吉田 秀人二重 実高橋 浩上原 明彦三木 成仁上田 裕一田畑 隆文荻野 均森岡 浩一酒井 哲郎
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1995 年 21 巻 1 号 p. 85-89

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抄録
慢性腎不全17例(虚血性心疾患11例,弁膜症6例),術前乏尿1例(解離性大動脈瘤破裂)の腎機能低下症例18例に対する開心術・体外循環に血液透析を施行し,尿素窒素およびクレアチニンの除去効果を検討した。尿素窒素は術前;49.4±24.8mg/dl,体外循環60分;27.7±13.7mg/dl(術前の56.1%),120分;17.9±6.8mg/dl(術前の36.2%),術後1日目;34.3±10.9mg/dl(術前の69.4%)であった。クレアチニンは術前;4.1±3.6mg/dl,体外循環60分;2.0±1.3mg/dl(術前の48.8%),120分;1.7±1.2mg/dl(術前の41.5%),術後1日目;3.2±1.8mg/dl(術前の78.0%)であった。また,術前に透析療法を必要としなかった12例中6例が術後も必要とせず,術後に透析療法を要した12例中,維持透析2例を除く10例も最終的に透析療法から離脱できた。以上のことから,体外循環中の血液透析は本病態に最大限の効率で速やかにその効果を発揮した。
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© 日本体外循環技術医学会
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