抄録
当院では,パーソナルコンピュータを用いた記録システムを約5年間使用し,その有用性を認識することが出来た。その一方で,記録だけに重点をおいたシステムではなく,体外循環全般にわたる作業を支援できるシステムの必要性を実感した。そこで,体外循環で使用する器材や充填量などを事前に把握するための「計画書作成」,記録システムの機能を向上させた「経過表自動作成」,操作状況から今後の傾向を分析して的確に対処するための「操作支援」,施行した体外循環に関するデータを保存するための「記録書作成」などを行える,体外循環支援システム「ナビゲータ・システム1」を新たに開発した。その結果,Perfusionistの負担を充分に軽減し,体外循環操作の安全性と信頼性を更に向上させることが出来たと考えている