体外循環技術
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術中透析を施行せず術後に持続血液透析を行い良好な経過を得られた2症例
伊勢 英史中村 直樹山村 明宏柳田 仁中村 光宏近藤 智昭草川 均秦 絋田原 大悟下村 旭中島 浩
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1998 年 24 巻 2 号 p. 57-61

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抄録
維持透析患者の待機的冠動脈バイパス術2症例に対し,術前に連続2目間の血液透析を行い,術中には血液透析を施行せずにECUMのみを行い,ICU帰室後より持続血液透析(CHD)を行った。BUN,Cr,K,myoglobin,遊離ヘモグロビン,ヘモグロビンおよび水分バランス,CVP等について周術期管理は容易に制御可能であった。待機的手術症例であれば,透析患者といえども術前の確実なHDと術後のCHDを施行すれば,術中はHDを施行せずECUMのみで電解質,水分バランスは十分に制御でき,通常の体外循環と特別変わらない方法で手術可能であった。
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© 日本体外循環技術医学会
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