体外循環技術
Online ISSN : 1884-5452
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連合弁膜症にcontinuous hemodialysisを使用した1症例
田島 行雄斉藤 浩司江刺家 理恵大場 富哉吉澤 亜人
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キーワード: 循環動態, 溶質除去
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1999 年 26 巻 2 号 p. 109-111

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抄録

症例は55歳,男性。呼吸困難,全身倦怠感を訴え来院。胸部X線写真上に肺水腫と心雑音を聴取したため入院となった。検査結果から連合弁膜症と,左室駆出率24%と重度の心機能低下と腎機能低下を認められた。その後,腎機能低下が進行したため血液透析(HD)を導入したが,循環動態不安定に陥り持続的緩徐式血液透析(CHD)へ移行した。水分管理とmildな溶質除去を行うことで循環動態を維持し,5日目にはCHDからHDへ変更することができ,一般病棟に転科するにまで全身状態が改善した。しかし,その後突然の不整脈にて失った。

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© 日本体外循環技術医学会
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