体外循環技術
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ヘモクロン401とヘモクロンJr.IIによる活性化血液凝固時間の比較検討
赤地 史玉城 聡山口 敏明松田 睦稲田 英一上田 恵介
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2001 年 28 巻 2 号 p. 61-62

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抄録

【要旨】人工心肺中の抗凝固療法としては,ヘパリンが用いられ,その効果は活性化凝固時間(ACT)により測定されている。今回,今まで使っていたヘモクロン401と,新しく発売されたヘモクロンJr.IIを比較し,代用できるか検討した。ヘモクロン401とヘモクロンJr.IIの全体的な相関については良好な結果が得られたが,ACT値が400秒を超える値の相関についてはかなりのばらつきが観察された。また,ヘモクロン401のACT値が延長するにつれ,2機種間の測定誤差が大きくなった。しかし,臨床的に問題となる400秒前後の範囲では多少のばらつきはあったものの,臨床的には問題はなく,ヘモクロンJr.IIはヘモクロン401の代用となり得ることが考えられた。また,ヘモクロンJr.IIの特徴から考えると,従来から使っていたヘモクロン401より優れている点があった。

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© 日本体外循環技術医学会
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