抄録
(要旨)人工心肺を用いた開心術体外循環中の抗凝固剤は,一般にヘパリンが用いられ,この指標に活性化凝固時間(ACT)の測定がある。今回,改良されたヘモクロンJr IIカートリッジを使用する機会を得たので従来型に加え,当院で使用しているヘモクロン401と比較検討した。ヘモクロンJr IIの改良型・従来型のカートリッジはACT+,ヘモクロン401のテストチューブはFTCA 510を使用して測定した。改良型の測定値は,従来型と比較してほとんど変化がなかった。FTCA510と比較して低値を示した。改良型,従来型,FTCA510の3者には高い相関関係が見られた。