2003 年 30 巻 2 号 p. 122-125
【要旨】陰圧吸引補助脱血法(VAVR)の安全装置として,陰陽圧安全装置を試作し,VAVRの安全性を向上させることが可能であることを以前に報告したが,いくつかの問題点が生じたため,泉工医科工業(株)と共同で圧力計,電磁弁,動作システムなどに新たに改良を加えた陰陽圧安全装置を開発した。本装置は,以前の試作装置に比べ,圧力計をデジタル表示としたため警報設定が確実に調節できた。また,使用電磁弁の内径を大きくすることで,開放時の圧力を速やかに大気開放させることが可能であった。この陰陽圧安全装置を使用することによりVAVRにおける安全性の向上がより可能であることが示唆された。