体外循環技術
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血液濃縮器の実験的検討
広瀬 聡原 和信上田 彰栗原 大典竹井 沙緒梨
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2003 年 30 巻 2 号 p. 135-137

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抄録

ポアサイズの異なる4種の血液濃縮器を用いて,限外濾過能,蛋白保持能について体外循環を想定したモデル液を使い比較実験を行った。血液濃縮器は,中空糸膜がポリスルフォン製であるCX-HC11S,SH11,HPH1000,ポリエーテルスルフォン製であるAS11とし,膜面積は共通の1.1m2とした。測定項目は,限外濾過量と蛋白保持能とした。結果では限外濾過量は,AS11の限外濾過量が多い傾向を示した。濾過液からの総蛋白,アルブミンは,すべての血液濃縮器で検出された。限外濾過能,蛋白保持能は中空糸素材,膜厚,ポアサイズの影響を受けるが,その他の要因も多々あり,実験のみの評価は困難であった。

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© 日本体外循環技術医学会
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