体外循環技術
Online ISSN : 1884-5452
Print ISSN : 0912-2664
ISSN-L : 0912-2664
術中,ガス交換能低下をきたした人工肺(1例)の設置方向によるガス交換能への影響の解明
― Platinum Cube NCVC6000Pを用いて―
篠田 悟新美 伸治木村 尚子林 裕樹
著者情報
キーワード: 設置方向, 酸素移行量
ジャーナル フリー

2005 年 32 巻 2 号 p. 156-159

詳細
抄録
Platinum Cube NCVC6000Pを,当院のシステムレイアウトに合わせるため横置きにして使用している。そのため,人工肺の置き方によるガス交換能への影響が危倶される。そこで,AAMIによる性能評価を行った。その結果,通常置きと横置き状態で,酸素移行量はそれぞれ3L/min時では,210および195mL/min,6L/min時では,356および307mL/minと基準値を十分満たしていた。しかし,臨床使用中,ガス交換能が悪い人工肺があった。再度,設置方向による影響の有無を確認するため,使用後に生理食塩水にて洗浄し,後日に同様の試験を行った。その結果,横置き状態,3L/min時では,192mL/min,6L/min時は,305mL/minと十分な値であった。また,CFDを用いて置き方による血流への影響を検討した。中空糸膜部分の重力付加方向ともに一様な速度分布を示した。人工肺の設置方向による性能評価を行った結果,横置き状態でもガス交換能を保つことを示した。体外循環中のガス交換能低下の原因は不明であるが横置きによるものではないと考えられた。
著者関連情報
© 日本体外循環技術医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top