抄録
【要旨】原則禁忌だった重症感染症患者の心肺停止時に対してPCPSを使用し,救命し得た症例を経験したので報告する。患者は54歳男性。急性虫垂炎にて緊急手術施行し,第6病日より熱発,その後CRPが24mg/dLと上昇,血圧低下,そのまま心肺停止状態となる。PCPS,IABP導入後も血圧は50mmHg台と低く,著明な肺水腫を認め,敗血症性ショックもしくは心筋炎を考え,治療にはチエナム,献血グロブリンI,抗凝固剤にはメシル酸ナファモスタット,エラスポールとカテコラミンで治療を始め,PMX-DHPを連日2時間施行した。PCPS開始3日目には血圧が90mmHg台まで上昇し,肺水腫も著明に改善したが,CPKの上昇,腎機能も悪化してきたためCHDFを導入した。同日PCPSは離脱し,翌日にはIABPも離脱できた。