抄録
【要旨】自己血回収装置の回収,洗浄速度の違いによる回収血中の赤血球数,白血球数,血小板数,ヘマトクリット値,遊離ヘモグロビン値,ヘパリン値を比較検討した。2004年11月から2005年4月までに施行した心拍動下冠状動脈バイパス術を対象とし,回収,洗浄速度を高速群10例,低速群10例で行った。その結果,低速群では赤血球数,ヘマトクリット値において有意に高値を示した。高速群では遊離ヘモグロビン値,白血球数において有意に低値を示したが,赤血球数の欠損,ヘマトクリット値の低減が見られた。このことから回収,洗浄速度は状況に応じた条件設定をする必要があると考える。