2024 年 4 巻 1 号 p. 3-12
はじめに:女子中学生・高校生・大学生における食行動異常の二過程モデルの妥当性を検証すること,および,食行動異常に与える各変数の影響力を発達段階で比較することを目的とした。
対象と方法:女子中学生・高校生・大学生各300人を対象に質問紙調査を実施した。
結果:食行動異常の二過程モデルは発達段階で共通して妥当性を有することが認められた。高校生と大学生ではダイエット行動が,中学生ではネガティブ感情が最も食行動異常に悪影響を与えていた。
考察:摂食障害の発症リスクが高まり始める思春期において,モデルに含まれるリスク要因を標的にした予防的介入の開発を進める根拠を提供した。予防的介入を各発達段階に合わせて最適化するための基礎資料となる。
結語:本研究は,これまで女子大学生を中心に検証されてきた食行動異常の二過程モデルを,女子中学生・高校生にまで対象を拡張した点で意義が大きい。