教育心理学研究
Online ISSN : 2186-3075
Print ISSN : 0021-5015
ISSN-L : 0021-5015
原著[実践研究]
幼児を対象とした社会性と情動の学習(SEL-8N)プログラムの効果
山田 洋平小泉 令三
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 68 巻 2 号 p. 216-229

詳細
抄録

 本研究の目的は,幼稚園児の社会性を育成する幼児対象のSEL-8N(Social and Emotional Learning of 8 Abilities at the Nursery School)プログラムの効果を検討することであった。私立幼稚園に在籍する幼児265名に対して,学級単位でのSEL-8Nを8か月間,全13回(各回15―20分)実施した。一方,統制群は同系列の私立幼稚園に在籍する幼児266名であった。SDQ得点について3要因分散分析を行った結果,全下位尺度(行為の問題,多動・不注意,情緒の問題,仲間関係の問題,向社会性)において,有意な実施効果が確認された。特に,SDQのカットオフラインによって支援の必要性が高い幼児に対する効果が大きかった。また,支援の必要性がほとんどない幼児に対しても,仲間関係の問題や向社会性が向上した。以上の結果を踏まえて,小1プロブレム予防におけるSEL-8Nの有効性について考察した。

著者関連情報
© 2020 日本教育心理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top