てんかん研究
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原著
側頭葉てんかんにおける海馬歯状回顆粒細胞新生の病態意義―カイニン酸モデルを用いた実験的研究
二宮 貴至森本 清渡辺 岳海平尾 徹安原 治木村 宏洲脇 寛
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2003 年 21 巻 2 号 p. 157-166

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抄録
側頭葉てんかんにおける海馬歯状回顆粒細胞新生の病理学的意義に関して、ラットのカイニン酸扁桃核局所注入モデルを用いて研究した。海馬歯状回顆粒細胞層におけるbromodeoxyuridine陽性細胞数を免疫組織化学法で検出し、CA1、CA3領域における細胞脱落も評価した。カイニン酸投与による辺縁系発作重積の5日後には両側海馬における歯状回前駆細胞の分裂が著明に増加し、その後のシナプス再構成などてんかん原性変化の成因となる可能性が示唆された。NMDA受容体拮抗薬であるMK-801(1mg/kg, i. p.)の単回前処置では、カイニン酸投与後のneurogenesis現象に影響が見られなかった。しかし、MK-801を3回投与した場合には軽度の抑制効果がみられた。一方、MK-801投与がCA1錐体細胞脱落に対して選択的な細胞保護効果を示すことが確認された。以上より、神経細胞脱落は顆粒細胞のneurogenesis促進に必須ではなく、NMDA受容体の活性化が部分的に関与するものと結論された。
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© 2003 日本てんかん学会
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