てんかん研究
Online ISSN : 1347-5509
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総説
小児てんかんにおける学習障害
五十嵐 一枝
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ジャーナル 認証あり

2003 年 21 巻 2 号 p. 146-156

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抄録
近年日本でも、知能は正常範囲にありながら学業に特別な困難を持つ子ども達が人々の関心を集めている。これらの困難は学習障害(LD)といわれる。また、学習障害児の中にてんかん発作や脳波異常を示す子どもが存在することが報告されている。著者らは、小児の局在関連てんかんにおける認知障害について研究を行ってきた。その結果、高次脳機能障害とワーキングメモリおよび遂行機能との関連性に注目するようになった。ワーキングメモリと遂行機能は小児のてんかんにおける学習障害と関連し、これらの機能障害は文の読解、計算、推論などの困難の原因となりうると思われる。本稿では、小児てんかんにおけるワーキングメモリと遂行機能について概説し、治療教育的方法を検討する。
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© 2003 日本てんかん学会
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