てんかん研究
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原著
てんかん発症以前から経過観察できたSIP1異常症の3幼児例
三浦 清邦熊谷 俊幸鈴木 淑子松本 昭子加藤 純爾石原 尚子山田 裕一孫田 信一若松 延昭山中 勗長屋 昌宏
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2004 年 22 巻 2 号 p. 101-107

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抄録
重度精神遅滞、特異顔貌を特徴とするSIP1(Smad interacting protein 1)異常症の3幼児例を報告した。2例が男児で、1例が女児であった。3例ともてんかん発症以前から経過観察できた。1例はHirschsprung病を合併していた。複雑部分発作をそれぞれ3歳、4歳1カ月、2歳1カ月で発症した。2例は嘔気・嘔吐を主体とする複雑部分発作であった。2例は熱性けいれんの発症が先行した。3例とも重積の既往がみられた。MRIは1例は正常範囲、2例で両側側脳室下角の拡大と脳梁の低形成を認めた。3例とも正常脳波の時期を経て局在性発作波を呈した後、前頭葉優位の不規則高振幅徐波・棘徐波が連続する所見を、それぞれ2歳10カ月、5歳3カ月、3歳3カ月から示すようになった。特異顔貌と経過と遺伝子検索からSIP1異常症が診断されれば、発作重積の可能性を念頭に入れて経過観察をする必要がある。
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© 2004 日本てんかん学会
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