てんかん研究
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総説
GABA受容体、Kチャネル異常を示すてんかん
廣瀬 伸一満留 昭久
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2004 年 22 巻 3 号 p. 160-170

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抄録

GABA受容体とKチャネルはともに、抑制系神経にとって重要なイオンチャネルである。最近、これらの異常でてんかんが発症することが明らかになってきた。GABAA受容体は、主にα1、β2とγ2鎖で構成される5量体のリガンド結合型Clチャネルで、迅速性神経抑制を主に担っている。常染色体優性若年ミオクローヌスてんかんではα1の、全般てんかん熱性けいれんプラスとその関連てんかんでγ2鎖のヘテロのミスセンス変異が見出されている。ナンセンス変異が乳児重症ミオクロニーてんかんでも見出されている。電位依存性のKCNQ Kチャネルは、閾値以下の神経興奮性を調整すると考えられるMカレントを作り出す。良性家族性新生児けいれんでKCNQ Kチャネルの主要なサブユニットであるKCNQ2と3にヘテロの遺伝子異常が見出されている。この他にもKチャネルの遺伝子異常によるてんかんが報告されている。

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© 2004 日本てんかん学会
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