てんかん研究
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脱力発作を伴ったローランドてんかんの1例
脱力発作の発作-脳波同時記録による検討
麻生 幸三郎山本 直樹猪熊 和代高江洲 悦子松本 昭子根来 民子渡辺 一功
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1984 年 2 巻 2 号 p. 141-146

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抄録
シルビウス発作と脱力発作を合併した1例について報告した。症例は12歳女児で, 4歳時にシルビウス発作が始まり, これを繰り返す間に, 2回の脱力発作のエピソードがみられた。2回目のエピソードの時, 発作-脳波同時記録によって検討し, brief typeの脱力発作と結論した。発作時脳波では全般性鋭徐波が右側優位にみられたが, 10歳以降, 発作間欠期脳波は, 右中心部-中側頭部に限局した鋭波を示し, やがてこれも消失した。これと並行して臨床発作もみとめなくなった。全経過を通じて, 精神神経学的退行はあらわれなかった。本例の臨床像および脳波像は, Aicardiらのいうatypical benign Partial epilepsy of childhoodに類似していた。
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© 日本てんかん学会
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