抄録
タワーヤーダ,プロセッサおよびスキッダを組み合せた集材・造材作業システムを取り上げ,汎用シミュレーション言語GPSSを用いて,木材生産性の観点から見た,機械の最適な組合せおよび各機械の位置関係などを検討するシミュレーションプログラムを作成した。本プログラムに,ある調査事例データを入力し,シミュレーションを行ない実績値と比較した結果,本プログラムは,現場での作業を適正に再現していることが分かった。さらに最適作業システムの検討の結果,現行のタワーヤーダおよびスキッダを使用した場合,プロセッサは,現行の約2倍の作業能力をもつ機種が好ましいこと,また,林道上におけるプロセッサとタワーヤーダの配置間隔は150m以内とすべきことなどが明らかになった。