日本林學會誌
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朝鮮に於ける河岸林の治水及利水事例
徳光 宣之
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1937 年 19 巻 12 号 p. 720-743

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抄録
朝鮮に於ける河岸樹林の造成乃至禁養の過程は樹林の有無によつて平時に生ぜる現象に基けるものがあり特に其の特殊的氣象状態からして之れが存在は治水及利水上必須なるものがある。而して現在に於て,
1. 洪水の汎濫を全く防止し或は其の汎濫を受くるも常に被害なからしむる,
2. 防水堤を保護し其の缺潰を防ぐ,
3. 漂雜物を阻止し爲に洪水の被害をして尠なからしむる,
4. 灌漑の便を缺く處に於て其の唯一の灌漑水源をなす,
5. 河水灌漑上利用され最克く護岸の用に當るものある等の事例を有する。
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