日本林学会誌
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アカマツの採種園に関する研究 (II)
アカマツツギキクローンで観察した肥培の影響
高山 芳之助
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1967 年 49 巻 5 号 p. 192-197

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抄録

9~10年生の肥培木と無肥培木で,おなじアカマツ精英樹候補木のツギキクローンを対応させてしらべた結果,つぎのことが判明した。
1. 肥培によって,種子生産力,枝数,クローネ直径,胸高直径,樹高,針葉長の順に影響がみとめられた(表-3と4)。
2. 肥培木の種子生産量は年ごとに増加してきたが,無肥培木では増加せず,ほぼ一定の状態で推移した(表-6と図-2)。
3. 肥培木の種子生産量は無肥培木よりはるかに多くなった (1963年は約75倍であった)(表-6と図-2)。

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