カラヤマグワの内樹皮と外樹皮間での含有成分の量的差異 日林誌86:372~374,2004 カラヤマグワの樹皮を内樹皮と外樹皮に分別し, 粉末とした後, 水分および灰分を測定し, Tappi法により樹脂分, フェノール-硫酸法により全糖分, 水蒸気蒸留法により精油分, 並びにバニリン-塩酸法により縮合型タンニン分の定量を行った。水分は外樹皮で6~8%, 内樹皮で8~10%, 灰分は外樹皮で9~14%, 内樹皮で6~19%, 樹脂分は外樹皮で7~10%, 内樹皮で4~10%, 全糖分は外樹皮で4~6%, 内樹皮で8~11%, 精油分は外樹皮で0.2~0.9%, 内樹皮で0.13%前後, 縮合型タンニン分は外樹皮で1.0~3.5%, 内樹皮で0.3~0.8%であった。内樹皮と外樹皮の間で水分, 全糖分, 精油分, 縮合型タンニン分において, 有意な差が認められた。
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