抄録
前報の予備試験用風力ガバナアタッチメントならびに本集材法専用集材機(Iw. U. M-1)による現地集材作業試験の概要を報告する。
第1回のテストは,風力ガバナ第2の利用という本法の基本的な思想が実際に成り立つか否かを知るためのアタッチメントによる予備試験であり,前報で述べたように, 1967年11月,岩手大学御明神演習林内で行なわれ,所期の好成果をあげることができた。しかし,ここでは,伐採量の関係上,標準功程を把握するには至らず,このため, 1968年11月,国有林内の事業地(新町営林署)に本装置を導入して作業能率試験を実施した。これが第2回のテストであり, 1か月にわたる時間研究の結果,著しく高い功程の得られることが知れた。第3回のテストは, Iw. U. M-1の除幕試験で, 1969年8月,岐阜県下の民有林内で行なわれ,専用機としての特色をいかんなく発揮し,成功のうちに試験を完了した。しかし,本機による標準功程把握のための本格的な試験は実施に至らず,翌1970年5月,同山林内でこれを果たし,時間研究を通じて非常に高い作業能率と経済効果を確認することができた。なお,風力ガバナの制御特性が,おおむね設計理論に従う点も,全4回の試験を通じ,共通的に観察された(ただし,その力学的計測については別途追試の予定である)。
本法による適正な横取り範囲x0を,理論上求めれば (5) 式のようになる。したがって, 1線当りの分担作業域は,このx0を大体の目安において(x0付近の費用曲線はゆるやかであるから)決めればよいことが知れる。