抄録
精密な数学モデルの最適解と現実の計画問題の最適解とは一致しない場合が多い。そのような場合における最適化モデルの有効な役割の一つは,モデル化された目的によく合致する一方,決定空間においては広く相違した代替案を作製することである。本研究では,代替案を作製する有効な方法であるHSJ法をファジイ論的側面から考察し,収穫規整に関するLP問題によって得られる最適解の代替案を作製する方法を検討する。その結果, CHANGらによって提案されたファジイHSJ法を林業経営計画に応用することの有効性が確かめられた。