総合病院精神医学
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原著
精神疾患合併妊娠137例における胎児・新生児の合併症と服薬との関連性について
高田 宏宗柳田 誠富岡 孝仁金井 講治高屋 雅彦木村 亮影山 祐紀竹村 昌彦丸山 朋子田尻 仁松永 秀典
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2013 年 25 巻 3 号 p. 287-294

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抄録

2007年7月から2012年3月に当センターで出産した精神疾患合併妊婦137例を対象に,胎児・新生児合併症と妊娠中の服薬との関連性を検討した。流・死産7例については向精神薬服用との関連は明らかではなかった。奇形8例の母親全員が妊娠初期に向精神薬を服用していたが,妊娠12週以前に服用していた99例のうち,母体が高齢の場合に奇形発生率が有意に高かった(母体35歳以上:30例中6例,35歳未満:69例中2例,p=0.0041)。さらに,服用した向精神薬の種類数も奇形の発生に有意に相関していた(p=0.0021)。流・死産,奇形以外の合併症については,出産直前の内服によって生じ得るものとそれ以外に分けて検討した。いずれも服薬群のほうが非服薬群より発生頻度が約50%高かった。本研究から妊娠初期に向精神薬を内服していた症例では,高齢妊婦および多剤併用という2つの因子が奇形発生のリスクを高めることが示唆された。

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© 2013 一般社団法人 日本総合病院精神医学会
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