日本消化器外科学会雑誌
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症例報告
IgG4関連脾炎症性偽腫瘍に対して腹腔鏡下脾臓摘出術を施行した1例
中川 勇希高橋 幸二宮原 成樹田村 佳久熊本 幸司藤井 幸治松本 英一楠田 司
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2020 年 53 巻 5 号 p. 435-441

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抄録

症例は66歳の女性で,検診の胸部結節影に対する精査目的のCTで脾腫瘍を指摘され当院を紹介受診した.自覚症状は認めず,腹部は平坦軟,腫瘤は触知しなかった.血液生化学検査では可溶性IL2レセプター2,537 U/ml,IgG4 139 mg/dlと上昇を認めた.造影CTで7.5 cm大の膨張性発育を呈し内部が不均一に造影される脾腫瘤を認めた.悪性腫瘍を否定できず腹腔鏡下脾臓摘出術を施行した.病理組織学的には,7.7×6.0 cmの黄白色腫瘍で,線維性間質を伴い,リンパ球,形質細胞の浸潤が見られた.免疫染色検査で多数のIgG4陽性形質細胞を認め,IgG4関連脾炎症性偽腫瘍と診断された.脾炎症性偽腫瘍にIgG4陽性形質細胞浸潤を認めたまれな1例を経験した.

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