日本消化器外科学会雑誌
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Mirizzi症候群-総肝管良性狭窄症-の検討
遠藤 巌長嶺 信夫山藤 和夫正 義之外間 章赤松 隆山城 則亮加藤 繁次
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1978 年 11 巻 9 号 p. 757-763

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抄録

Mirizzi症候群の3例を棚した.1例は遺残結石によるものであった.肝門部狭窄, 全周性狭窄等悪性閉塞像に似ることがあるがよく検討すれば鑑別しえ, また血管造影は悪性腫瘍との鑑別に有用であった.胆管高度狭窄例でも主病巣たる胆嚢, 胆難の剔出, および炎症性瘢痕組織から肝外胆管前壁を露出させ下流から狭窄部を通して肝門部近くまでT-tubeを入れることで治癒させることができた.狭窄部胆管を切開しての拡張術, または狭窄部切除, 肝管空腸吻合術を追加する必要性は少ないように思われる.

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