日本消化器外科学会雑誌
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直接胆道造影よりみた副胆管の臨床的意義
宮川 忠昭
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1980 年 13 巻 6 号 p. 451-458

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抄録

最近5年間に当科で術前に直接胆道造影 (PTCあるいはERCP) を行った肝胆道系疾患450例を検索し, 外科的に問題となる副胆管は21例 (4.7%) にみられた.
副胆管を外科的な立場から, その開口部位によりType I: 副胆管が肝より直接胆のうに開口, TypeII: 副胆管が胆のう管に, あるいは胆のう管が副胆管に開口, TypeIII: 副胆管が総肝管に開口するもので右副胆管をIIIa, 左副胆管をIIIb, TypeIV: 副胆管が総胆管に開口するもので右副胆管をIVa, 左副胆管をlvbの4つの型に分類し, Type別に症例を供覧するとともに, 集計しえた体邦報告例と自験例を中心に, その頻度, 形態および術中副胆管損傷の危険性について検討した.

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