日本消化器外科学会雑誌
Online ISSN : 1348-9372
Print ISSN : 0386-9768
ISSN-L : 0386-9768
結腸憩室症57例の検討
竹中 温咲田 雅一渡辺 信介小島 治山根 哲郎春日 正己佐々木 義文西岡 文三藤田 佳宏間島 進山本 実原田 稔沢井 清司北川 直樹加藤 元一徳田 一竹本 洋一田村 幸男
著者情報
キーワード: 結腸憩室症, 憩室炎
ジャーナル フリー

1980 年 13 巻 6 号 p. 459-464

詳細
抄録

結腸室症例57例について検討した.好発年齢, 発生部位, 臨床症状はほぼ諸家の報告と一致していた.手術は有症状例40例中13例に施行された.これらの手術適応となった主な理由をみると, 癌合併2例, 穿孔1例, 穿通3例, 出血4例, 憩室炎を繰り返すもの3例であった.手術々式としては穿孔例と穿通例の各1例には二期的に切除が行なわれたが, 他の11例には一期的に切除術が施行された.S状結腸を中心として全結腸にわたり憩室が多発していた1例 (左半結腸切除) に縫合不全がみられた.手術死亡例はなかった.

著者関連情報

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top