日本消化器外科学会雑誌
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劇症肝炎における血漿アミノ酸の変動
各種治療法による効果との関係
田中 孝也原 克子浅尾 寧延安井 達引間 正彦千代 孝夫
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1981 年 14 巻 10 号 p. 1436-1444

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抄録
劇症肝炎5例における血漿アミノ酸の変動について種々の面より検討した.
1) 劇症肝炎では分枝アミノ酸を含めて全てのアミノ酸が著明に増加し, なかでもMet, Phe, Argの上昇が著るしかったものの, 総アミノ酸に対する分枝アミノ酸, 芳香族アミノ酸の占める割合は, 正常値に比し低かった.
2) 動静脈血較差を用いて種々の治療効果についてアミノ酸の面より検討したところ, DHP後においては特異的な変動を示した.すなわち多くのアミノ酸が末梢組織より放出されており, なかでも分枝アミノ酸の放出が著明であった.
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