日本消化器外科学会雑誌
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肝細胞癌肺転移に対し経皮的ラジオ波焼灼術を施行した1例
呉 成浩井上 総一郎越川 克己所 隆昌出口 智宙金子 哲也竹田 伸中尾 昭公
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2004 年 37 巻 2 号 p. 171-174

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抄録

肝細胞癌による肺転移に対してCTガイド下経皮的ラジオ波焼灼術を安全に施行しえた1例を経験した. 症例は67歳の男性で, 平成13年3月肝細胞癌にて肝左葉切除術, 平成14年10月肺転移再発にて肺部分切除術, 平成14年12月より左肺門リンパ節転移にてTAE, 放射線照射治療を受けた. 今回脾転移に対し平成15年3月28日脾摘術施行したのち, 左肺舌区の転移に対し4月15日CTガイド下経皮的ラジオ波焼灼術を施行した. 穿刺直後に気胸となるもすぐに軽快し, 胸腔ドレーン不要にて安全に術式終了, 術後6日目に退院した. 退院後の胸部CTにて腫瘍は液状壊死所見を呈していた.

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