日本消化器外科学会雑誌
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結腸-十二指腸瘻を形成したクローン病の2例
野田 英児前田 清井上 透西原 承浩八代 正和山田 靖哉山下 好人澤田 鉄二大平 雅一平川 弘聖
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2006 年 39 巻 5 号 p. 608-613

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抄録
症例1は35歳の男性で, 主訴は右季肋部痛, 肛門痛である. 16歳時クローン病と診断されている. 上部消化管内視鏡検査で十二指腸下行脚に狭窄を認め, 経管小腸造影検査では回腸末端部に狭窄および回腸末端から盲腸に至る瘻孔を認めた. 大腸内視鏡検査では横行結腸の狭窄を認め, 同部からの造影検査で結腸肝彎曲部から十二指腸球部への瘻孔を確認した. 腹部CTでは肝周囲に膿瘍形成がみられた. 症例2は23歳の男性で, 主訴は発熱, 右側腹部痛である. 14歳時クローン病と診断されている. 18歳時上行結腸の狭窄で結腸右半切除術を施行. 内視鏡下造影検査にて回腸結腸吻合部-十二指腸瘻を認めた. いずれも入院のうえ保存的治療を試みたが改善せず, 症例1では結腸右半切除術, 症例2では吻合部切除を施行し, 瘻孔切除, 十二指腸単純閉鎖と大網被覆を行った. 結腸-十二指腸瘻の報告例は少なく, 症例を供覧し, 本邦報告例を文献的考察を加え報告する.
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